ロビンソン4,000機

 

 米ロビンソン・ヘリコプター社の小型ヘリコプター生産数がこの9月、4,000機に達した。うち複座のR22が3,132機、4席のR44が868機という。

 ロビンソン・ヘリコプターは小型ピストン機ながら、一昨1998年に251機を出荷して欧米ヘリコプター・メーカーの中で最も多数のヘリコプターを生産した。また1999年も278機をつくり、全メーカーの最高記録となった。「ヘリコプター界のヘンリー・フォード」をめざすフランク・ロビンソン社長の満々たる意欲が感じられる。

 折からロビンソン機は、R22が1979年に型式証明を取得して20周年を迎えた。この間の総生産数は約2,800機であったが、今年2000年に入ると最初の2週間でR44が120機の注文を獲得した。同機の人気が急に高くなったのは昨年9月、操縦系統に油圧系統を組みこんだためという。

 今年になって第1四半期(2000年1〜3月)の出荷数は88機。うち51機がR44、37機がR22であった。これでロビンソン・ヘリコプターは今年も昨年以上に多く売れ、前年につづいて史上最高の記録となる見こみ。それに応じるため、同社は従業員数を昨年の640人から5月までに760人に増やし、R44生産機数を毎週6機に増やした。またR22は毎週3機の生産がつづいている。

 上のような生産状況を整理すると次表の通りとなる。

ロビンソン・ヘリコプター生産機数

1998年実績

1999年実績

2000年

第1四半期実績

通年予想/DMB

R44

134

150

51

200

R22

117

128

37

130

合   計

251

278

88

330

 これで受注から引渡しまでの期間はR44が約5か月、R22が3か月となった。フランク・ロビンソン社長は、せっかく注文を出してくれた顧客を待たしてはならないと考える。メーカーの中には平気で1年も2年も顧客を待たせるところがある。しかも製造機数はロビンソンに及ばない。「メーカーによっては引渡し予定の何年も前から注文を取り、長年にわたって顧客を待たせる。われわれは顧客を長く待たすのは良くないと思う。受注数と生産数とを如何にうまく同調させるかが大切だ。そのための努力を怠ってはならない」と語っている。


(売れ行き好調のR44――2000年1月HAI大会での警察向け展示機を撮影)

 なお、ロビンソン社はR22とR44につづいて、R66の開発を検討中。R44よりも一と回り大きい6人乗りの機体になるはずで、ロビンソン社としては目下マーケットの調査をしている。まだ確実な見通しは出ていないが、ロビンソン社長は可能性が見えたならば直ちに開発と製造に乗り出したいもようだ。

(DMB、2000.10.11)

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