ガルフストリームGV-SP

 

 凶悪テロのために米国ビジネス航空協会(NBAA)の年次大会が中止になったことは、先日の本頁でもお伝えしたが、このビジネス機ショーにタイミングを合わせるように初飛行したのがガルフストリームGV-SPである。予定の通りにショーが開催されていれば、この新しいGV-SPが公開されたかもしれない。まことに残念である。

 ガルフストリーム社が開発中の同機はショーの20日ほど前、8月31日に初飛行した。2時間6分の飛行中に、機は高度12,500mまで上昇、マッハ0.80の速度を記録した。最終的な設計性能は最大マッハ0.885、高度15,500mとなっている。

 GV-SPは現用GVにくらべて航続距離が延びて最長12,500kmとなり、巡航マッハ0.85で飛んだときは11,100km、マッハ0.87のときは9,260kmとなる。

 エンジンはロールスロイスBR710で、出力が増したことから離着陸性能が良くなり、これまでより短い滑走路で離着陸できるようになったため、発着可能な飛行場が増える。

 しかし最も大きな改良はコクピットで、ハニウェル・ビジュアル・ガイダンス・システムにガルフストリーム社の開発した強化ビジョン・システムを組み合わせて、最新の電子機器が搭載された。これで4枚の大きな平面モニター画面には前方の景色を模した地形が映し出され、空港、気象、他機の存在位置などが表示される。また、さまざまな飛行データを瞬時に取り出すことも可能。

 GV-SPは2002年末までに型式証明を取り、2003年初めから量産機の引渡しに入る予定。1機あたりの基本価格は4,500万ドル(約50億円)で、最近までに42機の注文を受けている。





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