AH-1Zロールアウト

 

 11月20日、ベル・ヘリコプター社が開発してきたAH-1Zスーパーコブラの量産1号機がロールアウトした。

 米海兵隊向けの引渡し式で披露された同機は、天井から吊されて宙に浮かび、左右の短固定翼下面にはAGM-114ヘルファイヤUミサイル16基、左右の翼端にはAIM-9サイドワインダー空対空ミサイルが装着されていた。機首の下には20ミリ・ガトリング砲(750発)を装備、機首先端にはAN/AAQ-30ホークアイ照準器がついている。照準器は電子、光、赤外線に感応し、中波の赤外線暗視装置、カラーTV、レーザー判別/測距儀、レーザー追尾装置などにつながっている。

 


(引渡し式で天井から吊されたAH-1Z)

 

 この引渡しセレモニーに先立って、AH-1Zは地上での試運転を完了した。この試運転では、ローター・システムの安定性、トランスミッション系統の安定性と耐久性、エンジンおよび補助電源の振動レベル、油圧系統の能力などの試験がおこなわれた。このためエンジンとローターは115%の回転数で、96時間の運転がおこなわれた。この試運転ののちエンジン、ローター系統、トランスミッション系統などは機体から取りおろされ、目下摩耗や亀裂の状態が検査されている。

 初飛行は、この12月または1月の予定。海兵隊は現用AH-1WをAH-1Zに改修し、2013年までに180機を調達する。1機あたりの改修費は1,150万ドルで13か月かかる。AH-1Zは少なくとも2020年まで使われる予定。

 なおAH-1Zは今年7月、トルコ陸軍も採用を決めた。145機を調達の予定で、契約金額は40億ドル。

 米海兵隊はさらに、AH-1Zと平行して、現用UH-1Nの改良型、UH-1Yの開発を進めている。同機はUH−1Nとの共通部分がエンジン、グラス・コクピット、複合材4枚ブレードの主ローターおよび尾部ローター、トランスミッション、油圧系統、電気系統など85%。エンジンはGE T-700が2基。

 UH-1Yの初飛行は2001年。引渡しは2004年からはじまる予定。

(DMB、2000.12.6)

 

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